邦ロックフェスには、毎年のように出演し続ける「常連」と呼ばれるアーティストたちがいます。彼らは単にフェス主催者との関係が良いだけでなく、確かなライブスキルと安定した集客力を持っているからこそ、繰り返し招聘されるのです。
常連の定義
邦ロック NOWでは、ROCK IN JAPAN FESTIVAL、JAPAN JAM、VIVA LA ROCK、フジロックフェスティバル、SUMMER SONICの5大フェスに対し、2019年から2024年の間に出演した回数をカウントしています。
常連アーティストの特徴
データを分析すると、フェス常連アーティストにはいくつかの共通点が見えてきます。
ジャンルの幅広さ — 常連上位にはSUPER BEAVER、クリープハイプ、マカロニえんぴつなど、ロック・ポップス・パンクと幅広いジャンルのバンドが混在しています。特定のジャンルに偏らない、フェスならではの多様性がここに表れています。
ライブバンドとしての評価 — YouTube登録者数だけでは測れない「ライブの強さ」が、フェス出演回数に反映されます。10-FEET、HEY-SMITH、04 Limited Sazabysといったバンドは、YouTube登録者数こそトップ層ではないものの、フェスでは圧倒的な動員力を誇ります。
複数フェスへの出演 — 常連アーティストの多くは、特定のフェスだけでなく複数のフェスに出演しています。これは、異なるフェスの異なるオーディエンスに受け入れられている証拠です。
ロッキン vs フジロック ― 常連の違い
興味深いのは、ロッキンの常連とフジロックの常連がかなり異なることです。ロッキンにはKANA-BOON、ヤバイTシャツ屋さんといった邦ロック王道のバンドが多く出演する一方、フジロックにはGEZAN、ceroなどオルタナティブ寄りのアーティストが常連として名を連ねます。
この違いはフェスのカラーを如実に反映しており、どのフェスに行くかでまったく異なる音楽体験が得られることを示しています。
フェスに行く前にチェックしよう
初めてフェスに行く方は、まず常連アーティストの楽曲を聴いてみることをお勧めします。彼らがなぜ毎年呼ばれ続けるのか、そのライブパフォーマンスの凄さは音源だけでは伝わりません。フェス会場で彼らのステージを体験すれば、きっとその理由が分かるはずです。