邦ロックフェスはどこも同じ? いいえ、各フェスには明確なジャンルの「色」があります。出演アーティストのジャンル分布を分析して、フェスごとの音楽地図を描いてみましょう。
ロッキン ― J-POPとの境界線上のポップロック
ROCK IN JAPAN FESTIVALの出演者を分析すると、最も多いジャンルは**ポップロック〜ギターポップ**。あいみょん、Mrs. GREEN APPLE、back number、Official髭男dismといった、チャートでも上位に入るアーティストがヘッドライナーを務めます。
近年は純粋なロックバンドに加えて、シンガーソングライターやアイドルグループの出演も増加。良くも悪くも「ロック」の定義が最も広いフェスと言えます。2024年にはNumber_iやME:Iも出演し、ジャンルの境界はますます曖昧になっています。
フジロック ― オルタナティブの楽園
フジロックのジャンル分布は5大フェスの中で最も多様です。ロック、エレクトロニカ、ジャズ、ヒップホップ、レゲエ、ワールドミュージック、アンビエント……と、ほぼすべてのジャンルが揃います。
邦楽アーティストもcero、GEZAN、折坂悠太、中村佳穂など、**オルタナティブ〜インディー寄り**のラインナップが特徴的。メインストリームのJ-POPアーティストが出演することは少なく、音楽的な冒険を求めるリスナーに支持されています。
サマソニ ― 洋楽ポップとヒップホップの橋渡し
SUMMER SONICは海外ヘッドライナーのジャンルに大きく影響されますが、近年は**ヒップホップとR&Bの比重が増加**しています。Kendrick Lamar、Post Malone、Megan Thee Stallionなどが近年のヘッドライナーです。
邦楽側ではCreepy Nuts、新しい学校のリーダーズ、Adoなど、ジャンルを横断するアーティストが目立ちます。K-POPアクトの出演も定着し、「ロックフェス」というよりは**総合音楽フェス**としての性格が強まっています。
VIVA LA ROCK ― パンク・ラウドのCAVEが光る
さいたまスーパーアリーナで開催されるVIVA LA ROCKは、全体としてはロッキンに近いポップロック中心のラインナップですが、**CAVEステージ**の存在が独自性を生んでいます。
CAVEではHEY-SMITH、10-FEET、SiM、coldrain、ROTTENGRAFFTYといった**パンク・メロコア・ラウドロック**のバンドが並び、他のフェスでは体験できない激しいライブが展開されます。このCAVEステージこそがVIVA LA ROCKのアイデンティティと言えるでしょう。
JAPAN JAM ― ロッキンの弟分、でも独自の良さ
JAPAN JAMはロッキンと同じrockinon主催のため、ジャンル傾向は似ています。ただし、GW開催という時期の特性から、夏フェスシーズン前の**「顔見せ」的な出演**も多く、ロッキンよりもやや若手寄りのラインナップになる傾向があります。
まとめ:ジャンルでフェスを選ぶという視点
フェスをジャンルの「色」で分けると、こんなイメージになります。
ロッキン = ポップロック・メインストリーム フジロック = オルタナ・ワールド・多ジャンル サマソニ = 洋楽ポップ・ヒップホップ・総合型 ビバラ = ポップロック+パンク/ラウド(CAVE) JAPAN JAM = ポップロック・若手発掘
自分の好きなジャンルから逆算してフェスを選ぶのも、一つの賢い方法です。邦ロック NOWのアーティストデータを活用して、自分だけのフェス計画を立ててみてください。